春場所で新設された三段目最下位格付け出しでデビューし、2場所連続で全勝優勝を飾っている西幕下7枚目の小柳(22=時津風)が、勝ち越しを懸けた一番で初黒星を喫した。十両経験のある西幕下3枚目の若乃島(31=芝田山)に寄り倒されて、デビューからの連勝は17でストップ。

 「ダサかった。相手をいつもより意識し過ぎた。本当に硬かった。(悔いが)めちゃくちゃ残る」と悔しがった。

 立ち遅れたものの、突っ張って押し、いつもの相撲かと思われた。だが、途中で引いて呼び込んでしまい、劣勢に。最後は二本差されて、土俵外に転がり落ちた。「(引くという)やっちゃいけないことをやった。そりゃ、負ける」と猛反省。連勝ストップには「全然思っていないけど、今日の相撲がダサすぎる」と悔しさは収まらなかった。

 全日本8強の実績を掲げて東農大から入門した将来の大器が喫した、プロ初黒星。ただ、アマチュアと違い、次の相撲がある。それだけに「まだあるので、ここでクヨクヨしている場合じゃない。もっと良い相撲が取れるように頑張ります」と、気持ちを切り替えようとしていた。