初優勝へ生き残りを懸けた対決は、小結高安(26=田子ノ浦)が西前頭2枚目の宝富士を上手投げで下して2敗を守った。

 1年8カ月前から行っているロープ振りなど体幹トレーニングの成果が、実りの時を迎えている。綱とりに挑む大関稀勢の里は前日の負けを引きずらずに勢を下した。白鵬、日馬富士の両横綱も危なげなく勝ち、11日目を終えて4人が2敗で並走するのは07年九州場所以来。

 ◆記録メモ 11日目を終え、トップに2敗が4人並ぶのは07年九州場所以来9年ぶり。この時は12日目に琴光喜、13日目に把瑠都、14日目に千代大海が脱落。千秋楽は先に取組があった千代大海が敗れ、白鵬の優勝が決まった。白鵬は千秋楽で負けたため12勝3敗で、4度目の優勝を果たした。