大相撲名古屋場所で8度目の優勝を果たした横綱日馬富士(32=伊勢ケ浜)が千秋楽から一夜明けた25日、名古屋市内の宿舎で会見した。

 深夜2時ごろまで祝杯をあげていたという横綱は「久しぶりに本当においしいお酒を飲めました」と笑顔。家族について聞かれると「別れました」とジョークを言うほど上機嫌だった。

 名古屋場所の15日間を「1日一番、一生懸命やった。その積み重ねが千秋楽のいい結果につながった。一番一番必死でした」と振り返った。

 綱とりが来場所に継続となった稀勢の里については「10代からずっと稽古してきました。稀勢の里は横綱になる強さもあるし、品格もある」とし「土俵の神様がいますので、どっちに味方してくれるか。その時の運もありますので」と話した。

 現在32歳。何歳まで続けたいかを問われると「横綱の役目は続けることだと思う。土俵に上がることで感動を与えたい。小さい体で大きい人と戦ってきて、体はボロボロ。1日1日大切にしながら相撲人生を過ごしたい。神様が認めてくれるまで。頭からつま先までケガだらけですから」と苦笑した。