7月31日に膵臓(すいぞう)がんのため61歳で急逝した元横綱千代の富士の先代九重親方(本名・秋元貢)の葬儀・告別式が7日、東京・墨田区の九重部屋でしめやかに営まれた。約1000人の参列者が別れを惜しみ、その後には一般のファンも焼香を行った。

 先代が現役時代からの付き合いというサッカーの釜本邦茂氏(72)は「早すぎるわな。昨年4月に私のゴルフ会に出てもらい、そのときは元気だった。今年の大阪場所でも部屋に行って、お会いしたときには顔色も良かったのに…非常に残念です」と悲しんだ。

 親方が現役時代の終盤、釜本氏も東京に住んでいた。そのとき、食事の誘いがあったという。だが、釜本氏は風邪で体調を崩していたため、断ろうとした。だが、親方は「今からスッポン料理をつくるから。その血を飲めば元気になるから」と、手料理を振る舞ってくれたという。

 「一緒にゴルフをしたり、マージャンもしたり、楽しかったね。5連覇したときだったかな。浅草でパーティーがあって、そこでやっていたオークションに出す物がなくなったら、ホテルのイスにサインして、私にもサインをしてと言ってきて、2人でサインを書いて、それを出そうとしたことがあったんだ。ホテルの人に『それだけはおやめください』って止められたけどね」と懐かしそうに振り返った。