大相撲の秋巡業は29日、広島市で行われ、3横綱が稽古する珍しい日となった。

 最初に鶴竜が宝富士と10番連続で相撲を取ると、日馬富士も正代と11番。それを見ていた白鵬も感化されて、巡業に復帰してから初めての三番稽古で、大栄翔に9番全て勝った。鶴竜は「白鵬関は、胸を出して終わるつもりが、2人の稽古を見たらやりたくなっちゃったと言っていた」と明かした。玉ノ井巡業副部長(元大関栃東)が「初めて見た」という3横綱そろい踏みの稽古。復帰後、1歩ずつ階段を上がる白鵬は「息も上がらず、今までの巡業が今日に生きたんじゃないかな」とうれしそうだった。