新関脇の正代(25=時津風)が、3度目の挑戦で大関琴奨菊(32=佐渡ケ嶽)を倒した。

 大関に左前まわしを与えそうになるも、下がって回り込みながらもろ差しに。すかさず前に出て寄り切った。「自信になりますね」と胸をなで下ろした。

 過去2番の反省を生かした取り口だった。「これまでは立ち合いで密着される相撲だったので、腰を引き気味に、胸がくっつかないようにした」。下がって俵に詰まっても、大関の圧力をうまく受け流していたことで「そこまで危機感はなかった。アップアップしていない。ヤバイとは思ったけど、そのヤバイは小さかった」と冷静だった。