[ 2014年5月20日7時15分

 紙面から ]練習後、集まったサポーターにサインをする大迫(撮影・狩俣裕三)

 W杯ブラジル大会の日本代表FW大迫勇也(24=1860ミュンヘン)が19日、都内で行われた海外組の合同自主トレに参加した。年明けからドイツに渡り15試合6得点の成績を残し、成長を見せた。本大会でも結果を出し来季の飛躍を目指す。

 わずか半年で大きく成長した。「よく太くなったと言われる。体重は変わってないんだけど」。体格にまさるブンデスリーガのDFは、ボールを奪いに来るのではなく、FWとしての大迫をつぶしに来た。「ゴール前の激しさ、体を止めに来る守備をするところで半年やれて、少しは慣れたと思う」。日本を代表するFWとして、背中は頼もしく見えた。

 W杯で代表に入るためではなくW杯で活躍するためにリスクを伴う海外移籍をした。クラブではFWだけでなくトップ下で起用されたこともあった。精鋭ぞろいだった鹿島と違い、1トップではボールが来ず「我慢強くなった。相当強くなったかな」と笑った。今回の代表FWで純粋な1トップは大迫と柿谷だけ。「ためを作ったり起点になるのは僕しかいない。あとはゴール前でいかに迫力を持って入れるかだと思う」と求められる役割は分かっている。

 移籍後、15試合6得点、2アシスト。現地の報道ではすでに、ドルトムントなど複数のブンデス1部が興味を示しているという。「僕はこれから、結果を積み重ねていかなければならない。代表でもクラブでも」。より高みを目指す挑戦が始まる。【高橋悟史】