AKB48小嶋陽菜(28)が18日、ハードオフエコスタジアム新潟で行われた第8回AKB48選抜総選挙で、グループからの卒業を発表した。詳しい卒業時期は未定。未来から来たAKB48メンバーとして「にゃんにゃん仮面」に扮(ふん)して最後の総選挙に臨み、16位にランクイン。ステージには、OGの大島優子(27)も“友情出演”するなど、卒業発表までファンを楽しませた。

 「はい、ということで…。にゃんにゃん仮面は、小嶋陽菜でしたぁ~」

 恥ずかしげに仮面を取った。一瞬キリッとしながら、やっぱり少しおどけた。

 「私、小嶋陽菜は、AKB48を、やっと卒業しま~す…って(ファンの驚きの反応の)『エーッ!?』が小さい! 卒業しま~す!」

 ファンの大きな反応に満足そうにうなずくと「今年の総選挙もすっごく楽しかった。ありがとうございました!」と感謝した。

 最後まで演出にこだわって、ファンを楽しませた。この日、16位でにゃんにゃん仮面の名前が呼ばれると、犬の仮面をかぶった盟友大島がステージに現れた。「優子~」の大歓声の中、大島も未来からやってきたにゃんにゃん仮面を逮捕する警察官役をコミカルに演じた。実は卒業発表の仕方について、事前に大島とも相談を重ねていた。小嶋の思いに、大島が応えた。

 前田敦子、篠田麻里子、板野友美、大島、そして高橋みなみ。ともにAKB48を作り上げてきた同志が次々と卒業していく中、小嶋の卒業も常にうわさされてきた。14年の総選挙で卒業発表を考えた。しかし直前に握手会襲撃事件が起こった。「ここで卒業発表をしようと思いましたが…しませ~ん!!」と笑わせつつ、「私の卒業発表は、みんなが心から笑顔になれる時にしようと思います」。昨年の出馬も辞退していた。

 「最後に出馬して、少しでもAKB48のためになればいいなと思って、この形になりました」。あえて、本人いわく「田舎芝居」に転じてでも、グループ最大のイベントを盛り上げる決意だった。卒業後はモデルを続けながらも「AKB48の活動の中で出会った方と、より近くでお仕事したいです」と誓った。まだまだ、ファンを楽しませてくれそうだ。【大友陽平】