佐藤浩市(65)がアンバサダーとして登壇し、国際映画祭の在り方について、持論を展開した。

正装で、さっそうとレッドカーペットを歩いて登壇すると「映像表現というのは、やはり、その国の文化、宗教、慣習において、捉え方、表現が変わっていく。昨今のグローバル化を考えたら、そういうことは少なくなってきたのかなと思います」と、まず口にした。その上で、1963年度(昭38)に世界3大映画祭の1つ、カンヌ映画祭」(フランス)で審査員特別賞を受賞した、小林正樹監督の「切腹」を挙げた。「僕が大好きな、小林正樹監督の『切腹』が、カンヌ映画祭で賞をいただいた。その時、世界の国の人々は、日本の切腹、ハラキリというものを初めて知ったと思います。そういう、驚きの中で学ぶのが国際映画祭のいいところ。皆さんも新鮮な驚きの中で、映画祭を育てて欲しい」と観客に呼びかけた。

佐藤は質疑応答にも応じ、就任の感想を聞かれ「正直、国際映画祭のアンバサダーは、あまり僕は適任ではないんじゃないかな? すみません。乗り物に弱いものですから」とジョークを交えて語った。レッドカーペットを歩いた感想を聞かれると「意外に短いですね。他国の映画祭は、もっと長いですよ」と軽く注文を付けた。横浜の思い出を聞かれると「不思議と、僕も半世紀近く、この世界でやってまして、横浜でのロケーションは映画、ドラマ、多岐にわたりやった。この辺も変わったし、懐かしいところもある、という思いもある」と答えた。【村上幸将】