<第4回AKB48選抜総選挙>◇6日◇東京・日本武道館

 AKB48・27thシングル選抜総選挙~ファンが選ぶ64議席~が6日、東京・日本武道館で始まった。今年は議席が昨年の40から64に増え、センター前田敦子が抜けたことなどから、波乱が予想される。新曲を歌う16人が選抜メンバー、17~32位のアンダーガールズ、33~48位のネクストガールズ、49~64位のフューチャーガールズはカップリング曲を歌う。

 ◆イベントはSKE48の「アイシテラブル」のライブで幕を開けた。今年は松井玲奈、松井珠理奈の2人がどこまで順位を上げるかが注目だ。続くNMB48は「ナギイチ」、HKT48は「チャイムはLOVESONG」を歌って盛り上げた。

 ◆総選挙に出馬した総勢237人が会場に入場した。HKT48、NMB48、SKE48、SKB48の順にステージ奥の階段から登場、ステージを降り席に着いた。ここから先は名前を呼ばれたメンバーだけがステージに上がることができる。会場のファン1万2000人はそれぞれの推しメンに声援を送り、ボルテージが上がっている。

 ◆いよいよAKB48がステージに!

 「Everyday,カチューシャ」を歌うと、会場の盛り上がりが一段と増した。新曲「真夏のSounds

 good!」では、センターの大島優子と松井珠理奈が笑顔いっぱいで歌った。

 ◆27thシングル選抜総選挙で真っ先に名前が呼ばれた64位はAKB48の小森美果だった。速報では圏外だったが、滑り込んだ。54位にはゴルフが特技の山内鈴蘭が入った。

 ◆62位に入ったSKE48の矢方美紀は「速報で37位に入った時は泣いてしまったけど、今日は泣かないと決めた。本当に本当にありがとうございます!」と叫んで、喜びを表現した。

 ◆58位

 市川美織

 「フレッシュレモンになりたいの」のキャッチフレーズを涙声で披露して、喜んだ。

 ◆55位

 仁藤萌乃

 「圏外だったので、もう入ることはできないと思った。55位の重みを感じて、お返しをできたらいいと思っています」と話した。

 ◆51位

 菊地あやか

 こうしてステージの上に立っていることをうれしく思います。正直、今の位置に満足していません。これからも上に上にはい上がっていけるよう頑張っていきたいです。 ◆47位

 宮脇咲良

 HKT48からネクストガールズ入りした。「私は劇場公演や握手会などで活躍していることが本当に本当に楽しいです。これからも日々向上心を持って頑張りたい」と涙ながらにあいさつ。

 ◆44位

 仲川遥香

 はるごんの愛称卒業を宣言した。「変わらないといけない。はるごんに甘えていた。新しい仲川遥香をよろしくお願いします!!」。

 ◆49位

 武藤十夢

 新しく設定されたフューチャーガールズのセンターをAKB48研究生が獲得した。武藤は「応援してくださったみなさん、本当にありがとうございました」とあいさつ。初めての総選挙。速報で30位に入ると、ネットでの検索サイトの検索数が驚異的に伸びた。「今日までがすごい不安で、49位というすごい順位をいただいて本当にうれしく思っています。ファンの方にいただいたチャンスを無駄にしないように頑張っていきたい」。

 ◆36位

 仲谷明香

 選抜入りしたことがなかったので「非選抜アイドル」という自伝を書いた。約5万分を売り上げ「書いてよかった…」と涙、涙。

 ◆34位

 松村香織

 SKE48の研究生。全研究生最年長の22歳。ぐぐたす選抜になり、活躍の幅が広がった。「この2年半あきらめないで頑張ってきて良かった。努力は本当に報われると思いました」。

 ◆33位

 岩佐美咲

 ネクストガールズのセンターを務める順位に入った。「演歌のキャンペーンをするうち、CD1枚1枚の重みが分かるようになった。精いっぱいネクストガールズのセンターを務めることが、皆さんへの恩返しになると思う」。

 ◆31位

 木崎ゆりあ

 SKE48チームSのメンバー。「かけ算も割り算もちょっとあやしいけど、これからももっと頑張りたい」とあいさつして、会場を笑わせた。木崎は1万554票を獲得。31位から上は万票獲得者。

 ◆26位

 増田有華

 DiVAのセンターで活躍中。昨年の20位から下がったが「ここから見える景色はすばらしいものになると信じています」。

 ◆アンダーガールズ16人中8人を占め、高柳明音らSKE48が大躍進を果たした。32~27位まで6人連続でSKE48とコールされると、会場は大いに盛り上がった。また、山本彩、渡辺美優紀のNMB48メンバーも入った。

 ◆24位

 高柳明音

 昨年の総選挙のステージで、SKE48チームK2の新公演がしたいと叫んだ。高柳は「公演もできて、夢はかなう」。

 ◆20位

 秋元才加

 昨年17位から20位に順位を下げたが、「すごくうれしいです。私の役目は選抜に入ることは少なくても、チャンスがつながっていつか花開くということを見せること。これからも努力して頑張っていけたらいいと思います」。

 ◆19位に渡辺美優紀、18位に山本彩のNMB48メンバーが入った。渡辺は「皆さんのお顔を見て感謝の気持ちを伝えることができてうれしいです。日本一のアイドルを目指したい。皆さん一緒に歩いてください!!」。昨年の28位から順位を上げたが、山本は「目標は選抜入りだったので悔しい気持ちでいっぱい」。

 ◆17位

 高城亜樹

 昨年の12位から順位を落としたが、アンダーガールズのセンターを務める順位に入った。「投票してくださった皆さん、去年と比べて今の状況が冷静に見えてます。悔しいけど、もし次の総選挙があるなら、この悔しい気持ちを持って進むべきだなと思います」。

 ◆16位

 梅田彩佳(昨年22位から順位を上げステージにあがると涙けがでの休業もあったことを思い出したのか「苦しいことが99%たくさんあっても1%のうれし涙が流せるなら、前を向いて歩いていきます」。

 ◆15位

 横山由依

 昨年19位に入り立っていられないほど泣いた。今年も号泣し「本当に何か、本当に…うれしくて…」。昨年は司会の徳光和夫に手を借りて歩いたが「今年は徳光さんの手は借りません」ときっぱり。

 ◆14位

 峯岸みなみ

 昨年15位から1つ上げ、順位を上げることのうれしさを「消えてしまいたいくらい幸せ」と表現した。

 ◆13位

 北原里英

 速報では16位とぎりぎりだった。「ブログのコメントを見て勇気付けられて泣いたりした。私の母も泣いたと言っていた。皆さんのコメントは母も見てます!」。

 ◆12位

 河西智美

 感激の面持ちでコメントした。「今年に入って、ガチ馬という企画でたまたま、3連単?

 っていうので万馬券が当たって、まさかの1番を取った。今年は総選挙でもこんなにすてきな順位をいただいた。今年は頑張り時だと思います」。

 ◆11位

 宮沢佐江

 獲得票数は4万票を超えた。「今朝出勤途中にメールをくれた兄、夜ごはん担当で少し余ったハンバーグを少し食べさせてくれた次男の兄、選挙が昨日だと思っていた父、私を育ててくれた母に感謝したい」と家族に感謝を伝えた。

 ◆10位

 松井玲奈

 昨年と同じ順位。「皆さんの力がなかったら、私は地味でさえない女の子だったと思う。皆さんがとってもすてきな場所をプレゼントしてくれます。すごく温かい皆さんです」。

 ◆9位

 松井珠理奈

 初めての1ケタ順位。今年は過労で入院したり、AKB48チームKとも兼任した。「私はあんまり人前で泣くことが好きじゃなくて、我慢してたりしたんですけど、今日だけは許してください」と涙。

 ◆8位

 板野友美

 昨年順位を落としたことを振り返った。「たくさん悩みました。私のいる場所はここにはないんじゃないかなと思った。1年間悩み続けました」。

 ◆7位

 小嶋陽菜

 第1回からの「神セブン」を死守した。速報11位だったため「もっとこの子を応援しなきゃダメだと思われるようになりたいと思いました。皆さん、私のことをイチオシにしてください」と涙。

 ◆6位

 高橋みなみ

 しみじみとこの1年を語った。「正直、きついなと思うこともあります。でもその先に夢があります。だから私はやり続けたい。去年と同じことを言います。努力は必ず報われると、私の人生をもって証明したい」。

 ◆5位

 篠田麻里子

 AKB48の最年長。「後輩に席を譲れと言う方もいるかもしれません。でも私は、席を譲らないと上に上がれないメンバーはAKBでは勝てないと思います」ときっぱり。会場のマリココールには涙を見せた。

 ◆4位

 指原莉乃

 昨年9位から大躍進。「ここに立っても弱音ばかりはくだろうと思って、自分に嫌気がさしていましたが、(篠田)麻里子さまの言葉を聞いて、もう弱音ははかないと決めました!」。弱音ははかないと言ったが、最後は「なるべく」と小さく付け加えて笑わせた。

 ◆3位

 柏木由紀

 「私のアイドルという夢をかなえてくださったのはファンの皆さん。順位は上げたいと思っていましたが、去年と同じ3位という数字は大切。私のアイドル人生において一番誇れること」。

 ◆2位

 渡辺麻友

 来年の1位取りを宣言。「来年、もし総選挙があるなら、1位を取りたい。未熟者かもしれませんがセンターになれるように頑張りたい」。

 ◆1位

 大島優子

 サプライズで登場した前田敦子と抱き合った。大島は「まだまだ頑張らせていただきます」と話した。前田は「今日の優子はキラキラしてます。おめでとー!!」と叫び、再び抱き合った。