AKB48木崎ゆりあ(18)が、中井貴一(52)阿部寛(49)広末涼子(33)出演の時代劇映画「柘榴坂の仇討」(若松節朗監督、9月20日公開)に出演することが16日、分かった。全国公開規模の映画出演は初めてで、広末演じるヒロインのセツが働く居酒屋の後輩の町娘ユキを演じる。

 高校を卒業した今春に、SKE48からAKB48に移籍した木崎が、大きなチャンスをつかんでいた。同作は、作家浅田次郎氏の原作で、「沈まぬ太陽」「ホワイトアウト」の若松氏が監督を務める話題作だ。

 撮影は1月に行われており、木崎は「歴史作品で、台本には難しい漢字が多かったので、必死に勉強しました」と照れ笑いで振り返った。「映画『WASABI』の大ファンだったんです。その広末さんにお昼ごはんをご一緒させてもらって、優しく教えていただいたので、貴重な経験になりました」。

 初めて本格的に演技をしたのは、AKB48グループメンバーが出演して12年7月期放送のテレビ東京系「マジすか学園3」で、秋元康総合プロデューサー(56)から「勘がいい」と褒められていたが、今年7月スタートのフジテレビ系連続ドラマ「GTO」へのレギュラー出演も決定。女優を志す部分も含めて、9日に卒業した大島優子(25)後継候補の1人でもあり、「京都の太秦では先輩方の撮影まで見学できて、ますます演技をやっていきたいと思えました」と、目を輝かせている。【瀬津真也】

 ◆木崎(きざき)ゆりあ

 1996年(平8)2月11日、愛知県生まれ。09年11月1日にSKE48第3期オーディションに合格。今年2月のAKB48グループ大組閣でAKB48に移籍。AKB48選抜総選挙は、12年から31位→22位→23位。156センチ。血液型O。

 ▼「柘榴坂の仇討」

 幕末の桜田門外の変で主君の井伊直弼(中村吉右衛門)を失った志村金吾(中井)は、献身的な妻セツ(広末)に苦労をかけながら、明治維新後も、敵を探し続ける。明治に入っても、侍で居続ける金吾は、井伊暗殺後に身を隠していた佐橋十兵衛(阿部)を見つけ出す。13年の時が流れた先に待つ結末とは…。