映画評論家の水野晴郎(みずの・はるお)さんが10日午後3時5分、肝不全により、都内病院で死去していたことが11日、分かった。76歳。通夜、葬儀は親族による密葬で行い、後日、お別れの会を開く。96年には「シベリア超特急」で監督デビューし、シリーズ化された。水野さんは今年に入って入退院を繰り返していたという。

 水野さんは映画配給会社に入社後、宣伝総支配人として活躍。72年独立して海外映画の輸入配給などを手掛ける傍ら、映画評論家としても活動。日本テレビ系「水曜ロードショー」(後に金曜ロードショー)の解説を長く務め「いやあ、映画って本当にいいもんですね」の決めぜりふで親しまれた。

 映画「シベリア超特急」シリーズの製作、監督、脚本を手掛けた。