「相棒」スピンオフで鑑識米沢が主役昇格
劇場版がロングラン上映中の「相棒」シリーズに初のスピンオフ(派生)映画が誕生する。杉下右京(水谷豊)と亀山薫(寺脇康文)をサポートする警視庁鑑識課員の米沢守に焦点を当てた映画「鑑識・米沢守の事件簿」(長谷部安春監督、来春公開)をテレビ朝日と東映が共同製作。米沢を演じる六角精児(46)が初主演する。同映画に萩原聖人(36)が刑事役で初参加し、六角と新「相棒コンビ」を結成する。
「相棒」の名脇役が主役に躍り出る。シリーズ初の派生映画で描かれるのは、映像解析や指紋照合で事件を解決に導く鑑識のプロ米沢守。00年にテレビ朝日系「土曜ワイド劇場」でスタートした際、六角には短いセリフ2つしか与えられなかっただけに、主演映画とは大出世だ。今回は米沢の口ぐせ「女房に逃げられた」を具現化し、警察官僚の天下りとセクハラ問題に踏み込んだ事件を追う。
興収43・7億円(6日現在)を記録した今年上半期NO・1映画「相棒-劇場版-」の続編が期待される中、スピンオフが製作される決め手になったのは米沢の意外な? 人気だった。右京と薫に次ぐ支持を集め「YAHOO!JAPAN」で実施された「『相棒』の脇役で1番好きな人は?」という番付調査で1位を獲得。大正製薬「リポビタンD」のCMに米沢役で六角が起用されたほどだ。
さらに、米沢を主人公にした小説「鑑識・米沢の事件簿~幻の女房~」が今年4月に発売され、売り上げは12万部を突破。発刊後に映画化の声が上がり、映画「相棒」のヒットにも背中を押され、形になった。
六角の主演映画では脇役として出演する水谷は「また『相棒』ワールドが広がることに興奮を覚えています。愛すべきキャラクターが独り立ちするのは幸せ」。寺脇も「せっかくなんで調子に乗らせていただきます」と自分のことのように喜んだ。
初の大役に挑む六角は「夢のような機会をいただけたことに大変感謝しています。どれだけできるか分かりませんが、精いっぱい頑張り、楽しみたいと思っております」。萩原は「とても長い期間、支持されている『相棒』に出演させていただき光栄です。と同時にかなりのプレッシャーも感じていますが、思い切り良く走り抜けたい」と意欲を見せた。撮影は7月3日に始まり、来月上旬に終了予定。来春の公開を目指す。
[2008年7月9日7時47分 紙面から]
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