「ヤッターマン」が春休み映画の大本命「ドラえもん」相手に大健闘をみせている。嵐の櫻井翔(27)が21日、主演映画「ヤッターマン」(三池崇史監督)大ヒット記念舞台あいさつを東京・丸の内ピカデリーで行った。同じ7日公開の「ドラえもん

 新・のび太の宇宙開拓史」を抑え、2週連続で興行収入ランキング1位をキープ。海外からオファーも相次ぐなど、勢いづいている。

 「ヤッターマン」は7日に公開され、興行収入は13億円8000万円を記録。観客動員数は120万人を突破した。日活は「GWまで公開していき、目標は50億円」と鼻息を荒くするほどのヒットとなっている。

 春休み映画は「ドラえもん」対ファミリー向けの「洋画大作」といった構図が定着。毎年興収30億円を見込めるなど「ドラえもん」人気は安定している。一方、人気漫画のハリウッド実写版「DRAGONBALL

 EVOLUTION」「マダガスカル2」ら洋画大作は初登場3、4位と好調な邦画に押され気味。公開スクリーン数が「ドラえもん」を下回る中での「ヤッターマン」の2週連続1位は、大健闘といえる。

 ヒットには、深田恭子(26)演じるドロンジョのセクシー衣装だけでなく、さまざまな要因がある。日活は「ファミリー向けだが、観客層は男女問わず世代も幅広い。原作が浸透しているし、話題になったドロンジョのセクシー衣装はもちろん、嵐人気も大きい」と分析している。

 日活は欧州やアジアなど海外約30カ国から配給オファーがあることを明かした。「欧州では原作が放送されて認知度が高いことや三池監督の知名度から、アジアでは嵐人気から注目度が高いのでは」とみている。