歌手中島みゆき(57)が、松本清張原作の映画「ゼロの焦点」(11月14日公開、犬童一心監督)の主題歌を担当することが9日、分かった。中島が映画主題歌に挑むのは「学校3」(98年公開)の「瞬きもせず」以来11年ぶり。犬童監督が「日本、昭和、女、夢、情熱、時代といったらやっぱり中島みゆきさん」とラブコール。中島が新曲「愛だけを残せ」(11月4日発売)を書き下ろした。

 中島は「思い起こせば私の仕事は『奇跡の山』という映画で曲を書かかせていただいた時も、『家なき子』というテレビで曲を書かせていただいた時も、化粧品のコマーシャルという思いがけない新境地に踏み込んだ時も、いつもいつも『犬』がかかわっていることがポイントでありました。そして今回の『ゼロの焦点』。われながら、なぜかやる気がわいてくるその理由に思い当たってみたら、監督の名前が犬童一心さんでありました。そりゃもう当然、やる気満々なわけであります」。

 映画「奇跡の山

 さよなら、名犬平治」は、白い和犬が出演。94年放送のドラマ「家なき子」では「空と君とのあいだに」がミリオンヒットとなり、劇中、安達祐実の傍らにいた和犬リュウが視聴者の涙を誘った。最近、放送された松田聖子と共演のCMでは、中島とゴールデンレトリバーとのコミカルなコンビが話題に。今回の主題歌は美しい旋律に力強い歌声が乗った胸に響く1曲で、中島の代表作の1つになりそうだ。