今夏公開された映画「きな子~見習い警察犬の物語~」のモデルになった本物のきな子がこのほど、香川県丸亀市で開かれた県警察犬試験の臭気選別部門で初優勝した。昨年まで6年連続で同試験に参加し、上位入賞は1度もなし。昨年も正解ゼロだったが、今年は参加38頭中1位の成績を収めた。これまでは訓練会でつまずいたり、高所通過で震えるなど、ずっこけぶりで人気になったが、ついに汚名返上。来年4月には警察犬としてデビューする見込みになった。
香川県警鑑識課の松下加一次長は「今年は自信を持った足取りで、キビキビとしたいい動きをしていた。訓練の積み重ねが実ったと思う」と話した。試験では、10メートル離れた台に置かれた5枚の布の中から、特定のにおいがついたものを選んだ。11日に丸亀市の土器川河川敷で行われる表彰式には、ファンが殺到しそうだ。
今年12月には警察犬としての採用が発表される予定。ラブラドルレトリバーの雌で8歳と、人間で換算すると50~60歳の高齢だが、本職で活躍するのはこれからだ。
映画の関係者からもきな子に祝福のコメントが届いた。訓練士役で主演した夏帆(19)は「優勝おめでとうございます。これでもう、ずっこけとは言わせませんね!
これからのきな子の活躍を楽しみにしています」。小林義則監督も「挑戦し続ける姿に勇気をもらいましたが、その先についに夢をつかんだきな子に感動しています」と話した。映画のDVDは来年1月14日に発売される。




