SMAP香取慎吾(33)が、日本では長編初の3DCGアニメ「friends(フレンズ)

 もののけ島のナキ」(来年12月公開)に主演することが6日、分かった。「SPACE

 BATTLESHIP

 ヤマト」の山崎貴監督と、CG作品に定評がある八木竜一監督が共同で監督を務める。

 赤鬼と青鬼の友情、別れを描いた童話「泣いた赤おに」が原案で、主人公で赤鬼のナキを演じる香取は「もののけたちに笑っちゃいながらも、最後はしっかり号泣しました。3Dアニメということで、皆さんの目の前に赤鬼『ナキ』として飛び出せることを、楽しみにしています!!」とコメントした。

 着想は6年前。山崎監督は「泣いた-」を子供のころに読み、子供向けながらほろ苦いエンディングが心に残っていたという。香取の起用理由について、山崎監督は「キャラクターを体現する能力がすごい。スイッチが入ったように演じられる」。製作が本格化する前から香取しかいないと決めていたそうで、オファー前に香取の声を当てはめた10秒ほどのテスト映像を作って交渉に当たった。

 香取や山寺宏一、阿部サダヲら、役者の演技を収録した後で、声に合わせてCGアニメを製作する方法を取っており、すでに収録は終えた。

 ミニチュアで背景を作り、温かみを出しているのも特徴。ナキの部屋は実際に6分の1サイズで作り、CG映像を組み合わせた。山崎、八木両監督は「映像を見てもらえれば、2秒で食いつきます。オスカーも狙いたい」と自信を見せた。言葉通り、先月米国で開催されたアメリカン・フィルム・マーケットで、10分程度の映像を見た米国、アジア3カ国から早くも配給オファーがあったという。完成は来年5月末で、ほかに加藤清史郎、YOUらが出演する。