成宮寛貴さんが薬物使用の疑惑が浮上して芸能界を引退したばかりですが、日本では薬物使用で大物が相次いで逮捕された1年となりました。ここハリウッドでも、4月にプリンスさんが麻薬性鎮痛剤フェンタニルなどの過剰摂取が原因で急死する事故が起こりました。さらに、9月末にはマドンナと元夫のガイ・リッチー監督との間の息子ロッコ君(16)が大麻所持の容疑で英ロンドンで逮捕されていたことも明らかになりました。

 ロッコ君と言えば昨年末、マドンナと暮らすニューヨークから父が住むロンドンに行ったきり、しつけに厳しい母親のもとに帰ることを拒み、両親が親権を巡って骨肉の争いをしたことが話題になりました。マドンナはリッチー監督が甘やかして自由にさせることに不満を抱いていましたが、結果的にロッコ君はタバコを吸う姿が目撃されるなど、口うるさい母親から自由になってからは素行の悪さも目立っていたようです。息子の逮捕後マドンナは、「私は本当に息子を愛しています。彼が必要とするサポートをするために、できることはなんでもするつもりです。私たちのプライバシーを尊重してくれることを願います」とコメントを発表。現在は母親との仲も回復したといわれていますが、幼い頃から世間の注目を浴びて育ったハリウッドの2世たちは、薬物に手を染めたり、若くしてアルコール中毒になったりするケースが多いといわれています。そんな、過去に逮捕歴のあるハリウッドセレブの子供たちをまとめてみました。

 名優カーク・ダグラスと女優ダイアナ・ダグラスを祖父母に持ち、マイケル・ダグラスが最初の妻との間にもうけた長男キャメロン・ダグラスは、芸能一家に生まれ育った3世ですが、過去3度薬物所持で逮捕されています。最後に逮捕されたのは2009年で、ヘロイン所持などの罪で5年の実刑判決を受け、その後も刑務所内に薬物を持ち込んで使用したことが判明してさらに4年半の刑期が追加されるなど根強い薬物中毒に悩まされています。今年8月に早期出所したキャメロンは、現在は映画製作会社で働いているといわれています。

 映画監督だった父の影響で8歳から大麻を愛用し、薬物使用で過去6度の逮捕歴があるロバート・ダウニー・Jrの長男インディオ・ダウニーも、2014年にハリウッドで車を走行中に車内でパイプを吸引する姿を目撃したパトロール中の警察官によって逮捕されています。身体検査でコカインなど違法薬物が発見されて現行犯逮捕された息子についてロバートは、「不幸なことに依存症に陥りやすい体質で、父親からそういう遺伝子を受け継いでしまったようだ」とコメントしたことが話題になりました。

 ブルース・ウィリスとデミ・ムーアを両親に持つスカウト・ウィリアムスは、2012年にニューヨークの駅構内でビールを飲んでいるところを発見されて逮捕されました。飲酒が認められる21歳以下であり、なおかつ飲酒が禁止されている公共の場での飲酒だったことから大きなニュースとなりました。逮捕時に偽物の身分証明書を所持しており、常習犯だった可能性も指摘されました。また、3人姉妹の末っ子タルーラも2014年にコカインとアルコール依存症の治療のためにリハビリ施設に入所したことが報じられましたが、17歳だった2011年にアルコール所持で逮捕されています。

 パパラッチへの暴行容疑で逮捕されるなど問題行動の多いショーン・ペンの息子ホッパー・ジャクソン・ペンも、16歳だった2009年に大麻所持の容疑で逮捕されています。しかも、大麻を使用したのが通っていた高校の校内だったというから驚きです。当時はペンが母親である女優ロビン・ライトと離婚でもめていた時期でもあり、素行の悪さが度々メディアに取り上げられていました。

 他にもジョン・ボン・ジョヴィの娘やライオネル・リッチーの養女ニコール・リッチー、ヒルトン・ホテルの創業者を曾祖父に持つパリス・ヒルトン、ライアン・オニールとファラ・フォーセットの間に生まれた長男レッドモンド・オニールら、実に多くの2世が薬物やアルコール絡みで逮捕されています。

 アメリカには「セカンドチャンス」という言葉がありますが、過去の過ちから更生の機会を与える寛容さがあるハリウッドでは、その後は立ち直って新たな人生をやり直しているケースもみられます。ロッコ君も映画監督の父の影響で、映画制作に興味があるといわれており、今後を温かく見守っていくことでしょう。

【千歳香奈子】(ニッカンスポーツ・コム/芸能コラム「ハリウッド直送便」)