歌手西城秀樹が13日、還暦を迎え、東京・赤坂BLITZでバースデーライブを開催した。

 本番前に取材に応じ、音楽プロデューサーつんく♂(46)の声帯摘出について「(ニュースで)見ました。彼も大変だと思います」と気遣った。自身も03年と11年に脳梗塞を発症し、現在もリハビリ中。この日も足を引きずり、スタッフに手を引かれながら登場。スムーズには話せない状態だった。それでも、同じ境遇の人々に向けて「みなさん本当に頑張ってほしい。気長にね」とメッセージも送った。

 60歳を迎えた心境を聞かれ、「不思議ですね。ヒデキ、感激! じゃなくてヒデキ、還暦! フフフ」。その上で「再スタートという意味で頑張りたい。1つ1つ、心に響く歌を歌いたい」と意気込んだ。

 ライブでは「ヤングマン」新曲「蜃気楼」などを披露。途中のトークでは、ゲストの今陽子(63)小川知子(66)に支えられ、ゆっくりといすに座った。小川から「まだまだ大丈夫!」と励まされると、涙ぐむ場面もあった。

 終盤には、西城、郷ひろみ(59)とともに「新御三家」と呼ばれた野口五郎(59)もサプライズ出演。「おめでとう」と西城を祝福し、「はっきり言って、お前を超える人は誰もいないよ! この人は本当に心が広いんです」と絶賛した。さらに「いつか、一緒に何かしようよ!」とコラボレーションも提案。最後は「今まで、1回もやったことないんだけど…抱いていい?」と尋ねた上で、西城とハグ。観客650人から大歓声があがった。