男女7人グループAAA(トリプル・エー)が14日、東京・代々木第1体育館でデビュー10周年記念ライブを開催した。デビュー日から数えて3653日目。新曲「愛してるのに、愛せない」など全25曲を披露し、1万2500人のファンとともにアンコールでは「Birthday song」を合唱した。
10年を駆け抜けた先には、かつて憧れのまなざしで眺めていた場所が待っていた。「CD化されてても、今までライブで歌っていなかった『Birthday song』。ここで歌うしかないでしょ」(宇野実彩子=29)。アンコールでイントロを流すと、ファンが一緒に歌ってくれた。与真司郎(26)は「10年前は隣の代々木公園でストリートライブをやっていた。お客がたった1人で、自分たちで配ったステッカーを目の前で捨てられたこともあった。あの時『いつかここに立ちたいね』って見上げてたのが代々木第1体育館だったんだ」と、思いを明かした。
この日は、1月から7カ月連続リリースしたシングル全7枚の購入者から、先着で選ばれたファンだけのプラチナライブ。リーダー浦田直也(32)は「こんなにめでたいステージはないなぁ」とつぶやいた。
西島隆弘(28)は「デビューした05年ごろから世界の音楽業界が進化し、CDが売れなくなっていた。日本の音楽業界も模索し続けた10年で、僕らは苦労した世代だと思います」と話す。荒波を航海し続けるために考え続けた10年は長かったと振り返った。
西島は「テレビ出演が少ない僕らは、みんなで戦ってきた」と話を続けた。日高光啓(28)は「ストリートライブから今夜のライブまで、10年間ライブをやり続けたことが、つながりになっている」と言った。小さな画面の中よりも、圧倒的にリアルな存在へ。オリジナリティーをライブに見いだし、通算273回ものライブで、常に現在進行形であり続けた。
「昔よりライブをやるアーティストの数が増えてるんです。大阪城ホールなんて3年前から予約しないとダメなんですよ」(西島)。CDセールスもテレビの音楽番組も減り、生の実力で勝負するしかない厳しい現代。「11年目からの目標ですか? 秘密です」。常にチケットを完売させ続けてきたAAA。ニコッと笑う西島の目は、静かな自信にあふれていた。【瀬津真也】
<AAA10年史>
▼05年4月 西島、宇野、浦田、日高、与、末吉と後藤友香里の7人で結成。
▼05年6月 伊藤千晃の加入が決定。
▼05年9月14日 シングル「BLOOD on FIRE」でデビュー。
▼05年12月31日 日本レコード大賞最優秀新人賞受賞。
▼06年5月 「Theater of AAA~ボクラノテ~」上演。
▼08年1月9日 17枚目シングル「MIRAGE」がオリコン週間1位。
▼10年~ 5年連続で紅白出場&日本レコード大賞優秀作品賞。
▼15年9月14日 デビュー10周年記念ライブ。
<AAAメンバー>
◆日高光啓(ひだか・みつひろ)1986年(昭61)12月12日、千葉県生まれ。
◆末吉秀太(すえよし・しゅうた)1986年(昭61)12月11日、長崎県生まれ。
◆伊藤千晃(いとう・ちあき)1987年(昭62)1月10日、愛知県生まれ。
◆西島隆弘(にしじま・たかひろ)1986年(昭61)9月30日、北海道生まれ。
◆宇野実彩子(うの・みさこ)1986年(昭61)7月16日、東京都生まれ。
◆与真司郎(あたえ・しんじろう)1988年(昭63)11月26日、京都府生まれ。
◆浦田直也(うらた・なおや)1982年(昭57)11月10日、東京都生まれ。



