NHK大河ドラマ「真田丸」(来年1月10日スタート、日曜午後8時)の第1話試写会が14日、同局で行われ、主演堺雅人(42)が「船出の時がようやく来たという感じです。一緒に航海をする感じで楽しんでいただけたら」と話した。

 この日、「花燃ゆ」最終回の視聴率12・4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)が発表され、全50話の平均視聴率が「平清盛」とワーストタイとなる12・0%だったことが分かったばかり。視聴率上昇への意気込みを聞かれた堺は「真田幸村の言葉に『損得を考えない人間が一番怖い』というものがある。もちろんやるからには皆さんに楽しんでもらいたいですが、あまり損得を考えると縮こんだつまらないものになるんじゃないかと思うので、自分たちが面白いと思うものを一生懸命やるだけ」と話した。

 制作統括の屋敷陽太郎チーフプロデューサーは、試写を見たマスコミに感想を逆取材。脚本三谷幸喜氏らしい爆笑の場面もあり「戦国の人間模様に泣けた」「正統派大河」とかなり好評。堺は「武田の滅亡という、終わりから始まる話。領地を増やしていく大名の話ではなく、迷いながら、悩みながら前に進んでいくだましだましの感覚が『真田丸』の魅力」と話した。