ダウンタウンの松本人志(52)が、日清カップヌードルのCMを苦情で放送中止に追い込んだ「どれだけ謹慎しようがどれだけ謝ろうが絶対に許さないという人たち」に苦言を呈した。

 10日放送のフジテレビ系「ワイドナショー」で、タレントの矢口真里(33)が不倫騒動以来初めて出演したことで話題となった同CMが、「不倫に関係している」「擁護している」などといった苦情が日清食品に寄せられたことでCMが中止になる事態となった件を取り上げた。パネラーの小藪千豊(42)は「僕はこういうことのルールを決める立場でもないので、世間の賢いみなさんが決めたらいいと思うんですけど、じゃあ徹底してよ、とは思いますね。なんである人だけ徹底的に言われたり、ある方は不倫したけどいっぱいテレビ出ても何も言われないのか。略奪愛で幸せになってる人も、一度は不倫している」と一部の人間だけが叩かれる風潮を指摘。さらに「太宰治だって『すごい文学ですね』なんてみんな言うけれど、あの人の恋愛関係見てほしい。矢口さんより無茶苦茶ですよ。本当だったら学校の図書館から太宰の本を全部なくすとかしないと」と持論を展開した。

 番組MCの東野幸治(48)も、不倫発覚からすでに3年が経過し、そのうち1年半は謹慎していた矢口がようやく復帰したという状態で「企業からCMのオファーが来て、放送したらそのCMの側が『不快な思いさせて申し訳ありません』って謝ってCMがお蔵入りになる」と今回の件の異常性を指摘。

 松本人志は「スキャンダルを起こしたタレント、有名人を叩きたい人というのは何パーセントか必ずいて、どんだけ謹慎しようがどんだけ謝ろうが絶対に許さないという人たちはいるんですよ」とした上で、「なんで許さないのかと考えると、そもそも本気で怒ってないからではないか。許すもなにも最初から怒ってない。それぞれの不満のはけ口になってるだけ。怒ってもない人に許してもらうなんて不可能」と看破する。そして「叩かれることを利用して頑張るしかない。矢口だってあのスキャンダルがなかったら今頃(芸能界から)いなくなっていたかもしれない。あれがあったからいまだに叩かれながらも(今のポジションに)いる」とエールを送った。