九州で発生している大地震の被災者に向けてヘリコプターで支援物資を送り届けると表明した美容外科「高須クリニック」の高須克弥院長(71)が、多くのヘリが報道用に使用されることで手配が困難な実情を明かした。

 高須氏は支援物資の陸路での輸送が困難な状況を受け、18日にツイッターで「ヘリで救援物資を直接被災者に届けます」とし、準備を進めていることを明かした。

 その後ブログを更新し、ツイッターで支援を表明して以降、熊本県内の病院などから支援物資の要請が次々と来ていることを報告し、「今から東京で救援物資の仕入れする 必ず届けます 明日九州に向かって飛びます 明後日は出来るだけ多くの孤立した被災者に救援物資を届けます 待っててください」とつづった。

 今回は早めにヘリを手配していたため、支援物資輸送用にチャーターすることができたが、先の東日本大震災の際には、同様の方法で支援を試みるも、ヘリを押さえられずに断念せざるを得なかったという。

 「孤立化した被災地の画像が次々テレビに流れる 被災者がローター音で不眠になるほど沢山のヘリが飛んでいるらしい 報道も大事であるが救援物資を送るのに便利なヘリがメディアに独占されているのには不満がある」と高須氏。東日本大震災当時は結局、「数日後、道路の復旧したルートでバスに救援物資を満載して石巻や東松まで高須クリニックチームを引き連れてボランティアに行った」と明かした。

 震災の報道をめぐっては、現地で取材していた関西テレビ(カンテレ=大阪市北区)の中継車が、ガソリンスタンドで給油待ちの車列に割り込んでいたとして謝罪した。また、18日放送のNHK「あさイチ」では、熊本県で倒壊した家屋の前で取材を行うテレビ局に対する視聴者からの批判の声が紹介された。