お笑い芸人はなわ(39)が、急死した所属事務所の先輩である前田健さん(享年44)を悼み、「悔しくて残念でなりません」と悲痛な心境を吐露した。

 はなわは26日に更新したブログで「あまりにも突然の事でまだ現実を受け入れる事ができません」と書き出した。

 はなわは上京したての18歳当時、23歳だった前田さんと出会い、以来「20年以上もずっと一緒に芸人の道を歩んできた親友です。僕の『悩み』『喜び』『夢』すべてを一番に相談し共有してきた家族のような存在でした。つい一週間前にも朝まで語り合い、『久しぶりに単独ライブをやりたい!』と熱く話していました」と親しい付き合いを続けてきた。

 芸人として売れる前の貧乏だった時代には、お互いファミレスでコーヒー1杯だけ注文し、朝までネタ作りに励んでいたという。はなわが「佐賀県」の歌でブレイクした際には、一番喜んでくれたのが前田さんだったそうだ。家族ぐるみの付き合いで、子どもたちとも仲が良かったという。「まえけんさんは事ある毎に『はなわにもしものことがあったら嫁と子供の面倒は俺がなんとかする。』と言ってくれていました」と明かした。

 自身の一番の理解者だったという前田さんの突然の死に「心に穴があいてしまったような感じです」とはなわ。「まえけんさん、これからあなたに言われた事を思い出し、叱られない人生を歩んで行きますね。そして、まえけんさんと話した夢を実現できるように頑張ります。まえけんさん、天国でゆっくり休んでください。そして、いつかまたバカやりましょう!」と冥福を祈った。

 前田さんは24日午後7時15分ごろ、東京都新宿区新宿3丁目の繁華街の路上で嘔吐(おうと)して倒れ、26日未明に死去した。