柴咲コウ(34)主演の次期NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」の共演者が26日、都内の同局で発表され、会見も行われた。柴咲演じる井伊直虎のいいなずけ井伊直親を三浦春馬(26)が演じる。

 三浦は大河ドラマでは03年「武蔵 MUSASHI」と06年「功名が辻」に出演したが、いずれも子役時代だった。「成人を迎えてからこうしてお世話になるのはすごくありがたい。子役時代にお世話になった分、この作品にNHKに貢献したい」とあいさつした。

 また「本(=脚本)を読み進めるうちに何度も泣きました。4話まで幼少期を描きますが、幼い頃の直虎らとの友情、未来への希望があふれている物語。おとわ(直虎の幼少期の名前)が希望を実現させようとひたむきに頑張る姿に胸を打たれます。胸を打つストーリーを丁寧に視聴者に渡したい。井伊家は戦に勝ったことがない。その中で決してあきらめない日本人の我慢する心、雑草魂みたいなもの届けていけたらいい」と抱負を語った。

 柴咲は、共演者について「心強さを感じています。この心強さを糧に作品を実直に作っていけたらいい。初めてお会いする方もいますが、温かさを感じています。いいものができる予感しかないです」と話した。

 また、いいなずけの直親と、自分が演じる直虎について「幼少期のおとわとしては、ずっと一緒にいると感じていたと思う。それがかなわなくなるが、芽生えている心は消すことができない。それを励みに、井伊家に存続のために生きていく女性と思う」と語った。

 直虎の父井伊直盛を杉本哲太、母千賀を財前直見、曽祖父井伊直平を前田吟、井伊家の筆頭家老の小野政次を高橋一生、菩提(ぼだい)寺の住職の南渓和尚を小林薫、盗賊のかしら龍雲丸を大河ドラマ初主演の柳楽優弥、豪商の瀬戸方久をムロツヨシ、直親の妻を貫地谷しほりが演じる。

 ドラマは、戦国時代、男の名前で家督を継いだ遠江(現静岡県西部)の井伊直虎の生涯を描く。戦のたびに当主を殺され、いいなずけも命を狙われて亡命するなど、1人残された井伊家の姫が乱世に立ち向かう。