俳優松坂桃李(27)菅田将暉(23)が、映画「キセキ-あの日のソビト-」(来年新春公開、兼重淳監督)でダブル主演することが2日、分かった。男性4人組ボーカルグループ、GReeeeNのプロデューサーJIN(松坂)と、リーダーHIDE(菅田)の兄弟を中心に展開する青春ストーリーで、同グループの代表曲「キセキ」誕生までの軌跡を描く。

 今最も旬な俳優2人が、歯科医師とアーティスト活動を両立し「顔出ししない」異色グループを築いた兄弟を演じる。このほど、日刊スポーツなどの取材に応じた松坂は「実態が明かされていない人物を演じる責任を感じますが、兄弟のわかり合っている雰囲気を表現したい」。菅田も「僕にとって異色の経験になる。歯科医との両立ってあり得るのかなと思っていましたが、その様子を世の中に伝えられるワクワク感があります」と意気込む。

 5月上旬に食事会が開かれ、2人は本人らと対面した。松坂はJINの印象について「人を引きつける魅力があって、パワースポットのような方でした」。菅田もJINとHIDEのやりとりに「漫才みたいでした」と仲の良さを実感。医者で厳格な父親との型破りなエピソードにも耳を傾けたという。

 劇中では歌唱シーンもあり、ボイストレーニングの真っ最中だ。これまで仕事で歌うことを避けてきたという松坂も「JINさんから『楽しんでやってください』と言っていただいたので心強いです」と臨む決意だ。