映画「続・深夜食堂」(11月5日公開、松岡錠司監督)の完成披露イベントが3日、東京・銀座の丸の内TOEIで行われ、主演の小林薫(65)や松岡監督ら14人が出席した。

 新宿・歌舞伎町に深夜だけ開く食堂を舞台に、客たちの人生模様を描いた人情物語。昨年、全国80館規模の公開作品としては異例の2週連続観客動員トップ10入りを果たし、期待を受けて続編が製作された。小林は「こんなに続くとは思っていなかった。うれしいけど、予想外。1館当たりの売り上げは2番目だとか、そういうデータを取った人がいた。評判を生んでいるという気がした」と感想を口にした。

 小林演じるマスターが作る、温かみのある料理が主役でもある。ところが、ゲスト出演した小島聖は「(撮影で)おいしいものを食べられると思ったら、ビールと枝豆だけ。それが心残りだった」と、不運な役どころに肩を落とした。

 この日はキムラ緑子、不破万作ら「常連客」に、映画でレギュラーになった多部未華子らを含む総勢14人が登壇した。出席者は、大ヒットを祈願して用意された全長4メートルの巨大熊手の前で、役名が書かれたちょうちんを片手に記念撮影に納まっていた。