年末をもって解散するSMAPの稲垣吾郎(42)が8日、東京・新宿バルト9で行われた映画「少女」(三島有紀子監督)の初日舞台あいさつに出席した。8月14日の解散発表以降、初めて報道陣の前に姿を現した。

 紺のスーツ姿で登場。「こんにちは、稲垣吾郎です」と爽やかにあいさつした。「この作品は、人が生きていく中で生まれる、心の傷や闇に寄り添うような内容になっていて、大好きな映画になりました。ぜひ2回、3回と見ていただければと思います」とアピール。さらに「その時は、僕らはいませんけどね。でも、児嶋(一哉)さんは来るかもしれません」と続けると、児嶋から「なんでだよ!」と突っ込まれ、笑いを誘っていた。

 ダブル主演の本田翼(24)山本美月(25)の印象について聞かれると、「撮影は去年だったし、女子高生の役だったから2人とも制服だったんです。でも今日は(ドレス姿で)イタリアの女優みたいな感じ」と話し、笑わせた。「2人ともとにかく本当に大変な作品で、もし自分が20代だったら乗り越えられるのかなって思う話でした」とフォローもした。

 作品のテーマにちなんで、人間の「闇」を感じる瞬間を聞かれると、「僕は基本が闇なんですよ。部屋の中はだいたい闇。キャンドルとかしかないので。蛍光灯が一切NGなんです。よく占いの館みたいだって言われます。心地がいいですね、暗いほうが」と告白し、共演者たちから驚かれた。「あれ、みなさん引いてます?」とキョトンとしていた。

 イベント終了時、報道陣から「解散について、ファンに一言」と求められると、立ち止まって、「お騒がせしております」と軽く頭を下げた。そして「頑張りますんで」とほほえんだ。