東山紀之(50)がテレビ東京系ドラマ特別企画・松本清張「花実のない森」(今年放送)に主演することが26日、分かった。近づく男を死に追いやる謎の美女に心ひかれてしまった男を演じる。

 作家松本清張氏の同名小説が原作で初のドラマ化。東山の清張作品出演は95年「夜光の階段」、04年「証言」に続く3作目。「この年代になって、より深みをもって清張先生の作品に関われると思います。男女の関係など、精神的なものが必要なので、そういう点を意識して演じていきたいと思います」と意気込む。

 主人公のクリエーティブプランナーが、ドライブ帰りに出会った謎の美女の魅力にのめり込んでいく。しかし近づく男たちが次々に不審死を遂げたため、真実を追求するために独自調査に乗り出す。東山は「1人の男の恋の行方を見守って欲しい。こういう人間の生きざまというのを感じていただければ、松本清張先生の世界観を、より楽しんでもらえると思います」と話している。