女優川上麻衣子(50)が主演するスイーツ界のカリスマ、マダム信子さんの波乱の半生を描く映画「やまない雨はない」(北崎一教監督、18年公開予定)が31日、大阪府内でクランクインした。

 信子さんが愛用する派手なヒョウ柄の服で撮影に臨んだ川上は着心地について「最初はなんとも言えない気持ちになった。見たこともない色でした。でも今は、この色に囲まれていることがすごく幸せです」と笑顔を見せた。

 クランクイン前には役作りのため、信子さんの5億円豪邸を訪ねた。家具などすべてヒョウ柄だったという。何よりも驚いたのは「家の中にヒョウ柄のシャッターがあった」ことだった。

 この映画はバウムクーヘン「マダムブリュレ」などの人気商品で知られるカウカウフードシステム会長の実業家、マダム信子さんの半生を描く。子どものころから苦労し、18歳で水商売の道に入り、苦労を続けて成功を収めた。

 撮影を見学した信子さんは「人間は、やれないことはない。あきらめず、逃げず、捨てず。あきらめかけている人にぜひ見てもらいたい。私もあきらめかけたこともあった。人間、あきらめたら終わりなんですよ」と語りかけた。人生訓として「40歳代は種をまく。50歳代は一生懸命に水をまく。私は60歳から人生やと思ってるねん」としみじみと話した。

 靴もヒョウ柄の川上は「元気をたくさんもらえる映画になると思う」。マダム信子さんの夫役は、俳優永井大(38)が演じる。