映画評論家の中井圭氏が30日、Xを更新。「戦争反対」表明をめぐる議論を受け、思いをつづった。

SNS上では戦争への忌避感を表明する投稿に対して批判的なコメントも投げかけられる状況が続いている。中井氏は「ここのところ、デモや『戦争反対』という言葉について議論がなされているのを見かけます」と言及。「多くの人が『自分や家族、友人、恋人が前線に引っ張り出されるような戦争には反対』と少なくとも考えているのではないかと思います。この部分までは、みんな戦争に反対している」とした上で、「ただし、戦争に限らず、『自分と身内の利益や安全のためなら、自分とは関係のない他人がどうなろうと知ったことではない』『人々の痛みを伴う争いさえ、自分の利益に引き寄せて考えてしまう』という感覚も、世の中には少なからずあると感じています」と私見を述べた。

続けて「目下、世界で起きている戦争の現実と、自分から遠い場所にいる他人の痛みに鈍感な社会の気配を日々濃厚に感じているからこそ、いま『戦争反対』と声をあげる人がいるのだと思います」と推察。「ぼくは、声をあげることが別の同調圧力のようになって、声をあげない人をいちいち否定する必要はないと思います。しかし、不安を感じて『戦争反対』と声をあげる人を冷笑する必要もないんじゃないかなと思っています」との考えを示し、「わざわざ争っている場合じゃない」と訴えた。