歌手鳥羽一郎(64)が22日、都内で、作曲家船村徹さんの通夜に出席した。

 鳥羽は内弟子で「鳥羽一郎」の名付け親でもある。「まだ実感がわかないですね」と話し、「自分が一番先生といた時間長かったと思うので」としのんだ。

 鳥羽には「分かれ道があった」という。内弟子時代に「お前はこの世界に向いていないから田舎に帰れ!」とどやされたことがあった。「あの時は本気で帰ろうと思った」というが「結果的に帰らなくてよかった」と振り返った。その裏には船村さんの妻が「あなたは何も悪いことをしていない。ただ先生の虫の居所が悪かっただけよ」と内助の功があったことを明かした。

 船村さんから「面と向かって褒められたことはない」という。それでも「周りには『あいつは頑張っている』と言っているのは知っていました」。

 23日の葬儀・告別式では弔辞を読む。「自分らしい言葉で送ろうと思います」と話した。