今月15日に倒れ、脳幹出血で重体になっている歌手桑名正博(58)について長男のミュージシャン美勇士(31)が31日、大阪市内の病院で会見した。

 入院当初、美勇士は医師から「12時間もたない」と言われ、峠を越えると「3日もたない」と告げられた。ところが「それが1週間、2週間ときて、もう、16日頑張っています。僕らはもう、本人が旅立つのを待つしかないと思っていましたが、お医者さんが『見たことがない』という2週間も過ぎました。希望をもっているところです」と、率直に現在の心境を語った。

 また、桑名は肺炎を発症したものの、すでに回復傾向にあることも判明。医師からは「相当に強い精神力、相当に若い心臓の強い力がある」とも説明を受けたという。ただ、「この状態から起き上がった人はいない」とも言われ、冷静に受け止めてもいる。見舞客が「足が動いた」などと話したことには「残念な訂正の報告ですが、あれは本人の意思で動かしている者ではなく、体の反射のようです。お医者さんは『かっけ(の検査)と同じようなもの』と言っていました」と語った。

 美勇士によると、桑名は8月2日、呼吸器を直接挿入する気管切開の手術を受け、入院後3回目の脳のCTスキャンを撮るという。