英歌手ポール・マッカートニー(71)が21日、東京ドームで11年ぶりの日本公演「アウト・ゼアー・ジャパン・ツアー」最終公演を行った。

 ポールは冒頭で「今晩は、日本語を頑張ります。でも…英語の方が得意です!!」と日本語であいさつ。「愛してます、東京!!」などと日本語を連発し、日本愛を爆発させた。

 ポールは終盤、ウクレレを手に「サンキュー、ありがとう。次はジョージのためです。ジョージに拍手を!!」と日本語でファンに呼びかけると、01年に亡くなったジョージ・ハリスン(享年58)が作った「サムシング」を披露。途中でギターに持ち替えると、若き日のジョージとの2ショット写真をバックに熱唱した。

 「ヘイ・ジュード」を歌った後、ポールはバンドメンバーと手をつないで5人で万歳して1度は退場したが、大きな日本国旗を頭上に掲げながら再登場しステージを走り回ると3曲を熱唱。また退場したが、再度アンコールに応じ、ビートルズ時代にレノン=マッカートニー作として発表した65年の代表曲「イエスタデイ」を弾き語りした。その後、ポールは日本語で「そろそろ帰る時間です」と言った後、ファンとサポートメンバーへの感謝の言葉を英語で語った。

 「もう、帰らないとダメなんだ。でも聞いて。こういう大がかりなコンサートが出来るのは、クルーのみんなのおかげ。クルーのみんなに拍手を送って。そしてすばらしいバンドにも感謝したい…でも、何よりも僕は、みんなに感謝したい」。

 最後に「ありがとう東京…また会いましょう!!

 元気でね!!

 シー・ユー・ネクスト・ライブ。またね!!」と、ファンに再会を誓って、10日間、全6公演の日本ツアーを終えた。2時間42分、完全燃焼のステージだった。