5月末をもって閉館する大阪松竹座の最後を飾るさよなら公演「御名残五月大歌舞伎」が2日、同所で初日を迎えた。

公演は「寿式三番叟(ことぶきしきさんばそう)」の華麗な舞で幕を開けた。昼の部と夜の部で6つの演目が上演され、人間国宝の片岡仁左衛門、中村鴈治郎、片岡愛之助ら多数の歌舞伎俳優が出演する。

1923年(大12)に道頓堀に建てられた大阪松竹座は老朽化が進み、閉館、解体が決まった。だが、その文化的価値や役割に鑑み、同館を所有、運営する松竹は「新たな文化芸能の発信拠点の実現に向けて取り組んでまいります」として、劇場機能を継続する方向で大阪府・市と協議を続けている。

神戸から観劇に訪れた女性は「何度も歌舞伎を見に来ていたので寂しいです。なくなるなら、もっと関西ジュニアさんの公演とかも見に来ておけば良かった」と惜しみつつ、「道頓堀から劇場が全部なくなると思っていたけど、何かしらの形で残してくれるということなので、それはうれしい」と話していた。

公演は26日まで。