【2012年11月14日付

 日刊スポーツより】

 俳優菅原文太(79)が俳優を引退して、政治支援グループ「いのちの党」を結成することが13日、分かった。菅原によると、同党は政党ではないが「今の日本は政治がダメなんで、政治家に呼び掛けていく」と、政治を側面から支援していく考えだ。

 この日、顧問を務めるNPO法人「ふるさと回帰支援センター」の講演会を都内で開いた菅原は「新党っていうのは、グループや、仲間の『集まり』って意味」とし、総選挙に出馬するとの一部報道について「(選挙に)出るわけねえじゃねえか」と強調した。その上で「今の政治家はクズだね。世の中を変えていかないといけない」と話し、講演会の出席者に「本腰を入れて、国の掃除を始めようとしているので、心ある人は手伝って下さい」と呼び掛けた。

 今後の俳優活動については、「やめた!

 ドキュメンタリーとかはやるかもしれないけど、映画、ドラマは、やめた!」とキッパリ。“二足のわらじ”ではなく、本格的に「いのちの党」の活動に専念していく考えを明らかにした。

 党の具体的な活動内容については語らなかったが、党名については「自殺者や、いじめ、殺人事件…命が粗末にされている。反原発も命がかかわるもので、今は命が粗末にされている。そういうところを変えていかないと」と説明した。菅原は「国民の生活が第一」の小沢一郎代表、亀井静香氏らとも親交が深く、原発問題や増税など政治に対する発言も多い。今年7月には減税日本の東京事務所開所パーティーに出席し、「増税なんてばかなことはやめよう」とあいさつした。今後は「いのちの党」の活動を中心に、仁義なき政界に鋭い「喝」を入れていく覚悟だ。