第38回モントリオール世界映画祭授賞式が1日(日本時間2日)にカナダ・モントリオールで行われ、コンペティション部門に出品された、女優吉永小百合(69)初プロデュース映画「ふしぎな岬の物語」(成島出監督、10月11日公開)が、最優秀作品賞に次ぐ審査員特別大賞とエキュメニカル審査員賞を受賞した。また綾野剛(32)主演「そこのみにて光輝く」(呉美保監督)の呉監督が、監督賞を受賞した。

 「ふしぎな岬の物語」の成島監督は、受賞の一報を聞き「ともに企画から携わった吉永さんを中心として、スタッフ・キャストがみな心を1つにし、大変良いチームワークで作り上げることができました。人と人とが思いをもってつながることだけが人を救っていく、という普遍的なテーマが海外でも受け入れられたことを大変うれしく思います。本当に、ありがとうございました」と、配給の東映を通じて喜びのコメントを発表した。