米歌手マドンナ(49)が、木村拓哉(35)が首相役に初挑戦するフジテレビ系新ドラマ「CHANGE(仮)」(4月スタート)の主題歌を歌うことが16日、決定した。同局から発注を受けたマドンナは、ドラマの内容やテーマを聞いた上で新曲「マイルズ・アウェイ」を完成させた。マドンナの曲がドラマ主題歌に起用されるのは世界で初めて。木村は国境を越えて届いたビッグアーティストからのプレゼントに驚き喜んでいるという。

 マドンナは昨年12月、ドラマ「CHANGE」を手掛けるフジテレビの制作スタッフから主題歌提供の依頼を受けた。映画主題歌の実績はあるが、ドラマは初めて。今回のドラマの内容やテーマを聞き共感したこともあり、既存の曲を提供する形ではなく、新曲を届けることを約束した。

 主演の木村と面識があったことも快諾につながったようだ。05年10月に来日した際、フジテレビ系「SMAP×SMAP」にゲスト出演。人気コーナー「ビストロSMAP」では木村をはじめSMAPのメンバーが作った料理を楽しんだ。木村と草なぎ剛(33)のコンビが作った「金目鯛と赤ムツの紙鍋しゃぶしゃぶ」を気に入り、帰国後も自分の専任調理スタッフにしゃぶしゃぶをレパートリーに加えるように頼んだという。

 今年に入って完成した曲「マイルズ・アウェイ」は夢や希望、本来あるべき自分を追い求める姿を歌ったもの。首相に担ぎ上げられた男の奮闘を描く同ドラマにふさわしい曲と言えそうだ。同曲は最新アルバム「ハード・キャンディー」(4月30日発売)にも収録されることも決定。マドンナは「私の曲がドラマに使われることはとても光栄なこと。『マイルズ・アウェイ』はアルバム収録曲の中で1番気に入っている曲です」。さらに「日本でテレビをつけるたびに、この曲を聴いてくれることになるなんてとてもすてきなこと」と続けた。

 木村も「まだ曲を聴いていませんが、撮影現場にはこの曲を聞きながら向かいたいと思います」と心待ちにしている。ポップスの女王から届けられた曲は、初の政治家役、それも首相役に挑戦する木村にとって、これ以上ない心強いプレゼントになりそうだ。