市村正親(60)藤原竜也(27)主演で日英合作舞台「按針

 ANJIN

 イングリッシュ・サムライ」(12月11日~来年1月24日の予定、東京・天王洲の銀河劇場)を上演することが16日、分かった。演出は英国の代表的演出家グレゴリー・ドーラン、共演はトニー賞受賞俳優オーウェン・ティールで、再来年の英国公演も目指している。

 17世紀初めの鎖国前の日本を舞台に、日本に漂着し徳川家康に引き立てられた三浦按針。旗本にまでなった英国人と家康の友情と葛藤(かっとう)を、キリシタン青年ドメニコの視点から描く野心作。5年前にグレゴリーと英国側制作者が按針の墓を詣でたことを発端に、国際共同プロジェクトに発展。「身毒丸」「ペリクリーズ」英国公演を行ってきたホリプロが創立50周年記念として日英合作舞台の制作を決めた。

 家康に市村、宣教師を目指すキリシタン青年に藤原、按針に「人形の家」のヘルメル役でトニー賞主演男優賞を受賞した英国演劇界の大物オーウェンに決定したほか、宣教師や商人役で英国人俳優が出演。脚本は日英の共同執筆で、せりふは日本語6、英語4となり、字幕を使用。市村と藤原はグレゴリー演出「ヴェニスの商人」に主演して以来のタッグで、音楽は尺八奏者藤原道山が担当する。

 時代物が珍しい市村は「家康と言えば、日本の土台をつくった『日本の父』とも言える歴史上の大物。自分も父親になり新たに感じることも多いので、感慨深いものがあります」。せりふが日本語と英語の半々の藤原は「とうとうやっちゃいますか!

 日英合作、ホリプロ50周年記念作品!

 気合を入れて英語しゃべっちゃいます。もしうまくできなかったらごめんなさい」。けいこ前に英国で短期留学を行う予定で、英語に磨きをかける。市村も「英語でせりふを言いたいところなのですが、家康が英語をしゃべるわけにはいかないのが残念です」と話した。

 [2009年6月17日7時56分

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