8月19日に東京の夜空を彩る「2010神宮外苑花火大会」(日刊スポーツ新聞社主催)のゲストアーティストが23日、決定した。国立競技場には、デビュー30周年を迎えたマッチこと近藤真彦(45)が登場する。さらにマッチの後輩で、NEWSの手越祐也(22)と増田貴久(23)のユニット、テゴマスも出演。神宮球場では、TRFが熱いダンスパフォーマンスを繰り広げる。国立と神宮で、花火大会史上初の日本レコード大賞アーティストの“共演”が実現する。打ち上げ数1万2000発に及ぶ真夏の祭典のチケットは、24日から発売される。

 「30年経っても、やったことのないことがあった。すごく楽しみです」と、近藤は素直に話した。

 「愚か者」での日本レコード大賞歌手として、今も日本武道館を満杯にする。テレビ、映画等での活躍は言うに及ばず。自動車レーサーとして世界を飛び回り、監督としては3月のスーパーGT開幕戦でチームを開幕連覇に導いた。やり尽くした感もあるが、約2万3000人が集まる国立競技場での野外スペシャルライブは別物だった。

 「(国立では)歌ったことがないので、スケール感が分からない。でも、僕のひとつの武器であるヒット曲で、勝負したい」。30年を迎えられた理由を、近藤は「ヒット曲を持っていても寝ていたら過去の栄光でしかない。ヒット曲をどう生かして、伝え続けられるか」と語る。その思いを国立でも表現する。

 「スニーカーぶる~す」「ギンギラギンにさりげなく」「ハイティーン・ブギ」「アンダルシアに憧れて」「北街角」「ミッドナイト・シャッフル」、そして30周年記念曲「ざんばら」…。約1時間のステージは、30年が凝縮されたヒットメドレーとなる。「歌手としてうまく歌うのは最低条件。それより、いかに気持ちを人に伝えるか、伝わるかです」。

 東京五輪年の64年7月生まれ。国立が開会式場だった。ドライバーとして躍進するトレーニングの場が、国立だった。「こじつけるつもりはありませんが、節目の年に縁ですかね」。神宮花火大会は09年30周年を迎え、今回が31回目。「そうですか。僕も今年を突っ走って、新たな1歩となる31年目を迎えたい」というマッチが、1万2000発への導火線となる。詳細は、神宮外苑花火大会公式サイト(http://jinguhanabi.nikkansports.com/)で。

 [2010年5月24日9時29分

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