歌舞伎俳優市川海老蔵(33)が殴打され重傷を負った事件で、「(海老蔵に)先に殴られた」などと主張する元暴走族グループのリーダーの代理人、藤本勝也弁護士が13日、海老蔵の主張に反論した。海老蔵はリーダーや傷害容疑で警視庁に逮捕された伊藤リオン容疑者(26)について「知り合いではない」としているが、同弁護士は「知り合いじゃなきゃ、一緒に飲みはしない」と主張。現段階での示談交渉は否定し、伊藤容疑者の弁護人にはならないとしたが、16日までに海老蔵の主張を覆す何らかの発表を行う考えも示した。
海老蔵は11月25日未明に東京・西麻布のビル内の飲食店で、伊藤容疑者や元暴走族リーダーの男らとトラブルになった。海老蔵はリーダーについては、事件直後の事情聴取で「知人」と話したとされる。しかし、7日の会見では「どなたも知り合いの方ではございません」と主張。その点に藤本弁護士が疑問を呈した。
藤本弁護士
(発言がブレたのは)大分、お酔いになってたんじゃないですか、(状況が)分からないほどに。知り合いじゃなかったら大体、一緒に飲みはしないでしょ。すれ違ったのも知り合いかもしれないし、どの程度かは、今は私の口からは言えないけれど。(現場には当事者の3人以外に)2人いましたが、彼らはケガはしていません。
海老蔵と元暴走族リーダー側の主張は、核心部分で対立している。ただ、リーダー側が明確な証拠を基に2人が「もともと知り合いだった」ことを証明すれば、海老蔵の会見での発言の信頼性が問われかねない。
藤本弁護士は海老蔵に殴られたとする同リーダーの診断書と被害届を持っているが、被害届は「まだ警察に提出してない」と明言。水面下での示談交渉についても「向こうの弁護士と全然接触していない。示談か法廷闘争か、そこまで方針が決まっていない」と否定した。
一方で「酔った上での傷害事件だから、社会問題になっちゃうのは双方にとって不幸。平行線になるか、どこかで大人の対応をするのか」と、事態の収拾を図りたい姿勢はみせた。また伊藤容疑者の弁護を引き受けるか聞かれると「やりません」と答えた。
当初は16日に記者会見を開き、リーダー側の主張を訴えるつもりだったが、今後の方向性が固まっておらず「16日にはっきりしたことが言えるといいよね」と言うにとどめた。会見が開けない場合は、文書などで何らかの主張を発信する可能性もあるという。それでも「いずれにしても、ここ何日間ではっきりするでしょ。いろいろ書いているから、週刊誌でも買おうかな」と不敵な笑みを見せた。
[2010年12月14日7時42分
紙面から]ソーシャルブックマーク




