「相棒」「臨場」など多くの人気刑事ドラマを生み出してきたテレビ朝日が今春、新しい刑事ドラマを放送する。ドラマスペシャル「最後の晩餐~刑事・遠野一行と7人の容疑者~」(5月14日午後9時)で、主演の刑事役は佐藤浩市(50)が演じる。脚本に「白い巨塔」「14才の母」の井上由美子氏を迎え、黒木瞳(50)西田敏行(63)ら実力派が容疑者役で出演する豪華ドラマになりそうだ。

 昨年のWOWOWドラマ「パンドラ2

 飢餓列島」をはじめ、たびたび井上作品に出演している佐藤は「構成力の素晴らしさは相変わらずで、とても面白い台本」と絶賛。とあるレストランが舞台で、招待された11人の客が予想もつかない事件に巻き込まれる。なぜ、このレストランが狙われたのか、そして犯人は誰で目的は何なのか。過去の因果や容疑者それぞれの事情が明かされ、驚きのラストが用意されている。

 佐藤演じる遠野刑事と真っ向から対峙(たいじ)する容疑者役には、演技派がそろった。黒木が経歴不明の激安量販店社長、西田は仮釈放中の懲役囚という新境地に挑む。ほか、成宮寛貴(28)安達祐実(29)本郷奏多(20)石黒賢(45)中尾彬(68)ら豪華キャストが登場し、遠野刑事との“対決”に挑む。

 佐藤は「本当に遠野という刑事が生きていると感じてもらえるよう、地に足がついた演じ方をしたい」と意気込んでいる。名優たちの本気がぶつかり合う骨太ミステリーになりそうだ。