女優藤沢恵麻(28)が、BSフジの特別ドラマ「フォルティッシモ

 また逢う日のために」(9月24日午後9時)で、7年ぶりにテレビドラマ主演することが19日、分かった。映画や舞台の主演は務めていたが、ドラマは女優デビュー作のNHK連続テレビ小説「天花」でのヒロイン役以来。日刊スポーツの取材に「たくさん経験してきたものを生かして、新たな気持ちで臨んでいます」と話した。

 藤沢がCM出演中のヘアケアブランド「P&Gパンテーン」のドラマスペシャルで、03年から1年に1度放送されてきた。水川あさみ、綾瀬はるか、新垣結衣、成海璃子ら若手人気女優が主演を張ってきた名作ぞろいだ。藤沢は、20代後半で人生に迷い、会社を辞めて母校の高校で臨時教員を始める女性を演じる。「女性の多くがいろいろと悩む年代で、私とも等身大です」。

 藤沢は、朝ドラヒロインでデビューし、映画「ラブ★コン」や、三谷幸喜作品の舞台「社長放浪記」で主演するなど華やかな経歴を持つが、08年に「自分を見つめ直して、さらに成長したい」と、米国に語学留学。2年間女優を休業して、昨年秋に復帰した。「役柄と心境が重なる部分があります」と、今作と縁を感じた。

 昨秋の小栗旬主演ドラマ「獣医ドリトル」と、かつて出演していた「3年B組金八先生」の最終回スペシャル(3月)に出演し、勘を取り戻したところで、満を持しての主演だ。「東日本大震災もあって、多くのことを考えさせられた11年の夏に、記憶に残るような作品をお届けしたい」。初々しいけれども余裕はなかった新人時代とは違う大人の藤沢が、新たな魅力を披露する。【瀬津真也】

 ◆藤沢恵麻(ふじさわ・えま)本名同じ。1982年(昭57)12月26日、高松市生まれ。18歳の01年に第32回non-noモデルグランプリ受賞で、同誌の専属モデルとしてデビュー。05年に上智大経済学部経済学科卒業後に、映画「奇談」で、映画初出演にして初主演。07年「社長放浪記」で初舞台。167・5センチ。血液型O。