嵐が、5年連続となる東京・国立競技場公演を行うことが20日、分かった。9月20、21日に行う。また合わせて、早くも来年の開催も発表した。国立競技場は、20年夏季五輪誘致などに向けて改修工事に入る予定で、再来年以降の数年間は公演開催が不可能となる。メンバーはその分、ファンに感謝の気持ちを込めて2年連続で、ファン参加型のステージにすることを構想中。今年はリクエスト曲中心で構成する。

 嵐がファンと一緒にステージを作る。相葉雅紀(29)がこの日、国立競技場公演について会見した。リクエスト曲中心の構成は、メンバー全員で提案したという。国立競技場は再来年から五輪招致などに向けて大規模な改修工事に入る。「あと2年しか今の国立がないと聞き、ファンのみんなに恩返しをしようと。同じ風景が2度と見られなくなる。それならば、みんなが見たい、ベスト・オブ・ベストのコンサートを作ろうと思いました」。嵐はこれまでシングルやアルバム収録曲など計240曲を発表している。公演タイトルは「嵐のフェスティバル」を意味する「アラフェス」と命名した。

 異例の早さで来年の国立公演開催も決定。来年もファン参加型を構想しているが、詳細は未定。「歴史ある国立の改装前最後まで使わせてもらえるのは、光栄」と話した。

 メンバーのうち、相葉と大野智(31)松本潤(28)は6月にニューヨークに滞在した。公演のヒントになればと、ブロードウェーの舞台を何本も観賞した。「今までと違うことをやりたい。勉強になることがたくさんありました」。刺激を持ち帰り、5人全員で演出プランを相談している。

 リクエスト以外の新しい試みとして、バックダンサーのいない5人だけのステージを行うことも決めた。「5人だけでやるのは初めて。正直怖いですよ」と言いながら「お祭りなので派手にやりたいです」。人気に甘んじることなく、常に挑戦を続ける。今年は2日間で計14万人動員を予定。

 ◆嵐の国立公演

 初公演は08年で、台北、ソウル、上海と回るアジアツアーの皮切りとして開催。09年はCDデビュー10周年記念として、シングル曲中心に構成。10年は国立史上初の4日間公演を実現させた。昨年は2日間公演だったが、台風12号の影響で1日遅れでスタート。