第66代横綱若乃花(花田虎上)の元夫人、花田美恵子(43)が、タレント活動転身を宣言した。昨秋に芸能事務所「パールダッシュ」と契約。すでに全ての民放キー局を含む10番組以上に出演している。離婚から約5年、4人の子供とハワイへ移住して約4年。女手ひとつで子供を育てるため、タレント活動に加え、執筆、モデルと活動の幅を広げていく。

 タレント転身のきっかけは、突然のオファーだった。ハワイに移住して2年が過ぎた頃だった。「ハワイで事務所の社長さんと、共通の知人を介してお会いする機会がありまして。お仕事するならぜひ、と声をかけていただいて…」。

 人前に出るのは得意ではなく、戸惑ったが、4人の子供の存在が背中を押したという。「子供たちも大きくなったし、シングルマザーなので、仕事はしたいと思っていました。苦手を克服する意味でもやろうと」。

 子供の親権も持ち、ハワイ移住後、父親役としても奮闘してきた。「しかったり嫌な役も全部やってます。高2の長男は幼いですけど、気持ちが優しい子で力仕事も手伝ってくれる。男の子がいて良かったです」。

 最初の仕事は昨年9月、日本テレビ系「行列のできる法律相談所」の収録だった。「テレビのスタジオ収録も初めてでした。(離婚騒動当時)ワイドショーなんかで、家の前で突撃は何度もあるんですけど(笑い)。スタッフの方も『当然できるんでしょ』という顔で迎えてくれるんですけど」と笑って振り返った。

 その後、ハワイと日本を行き来しながら仕事を続けている。すでに10番組以上に出演。シングルマザーとして前向きに生きる姿が、同世代の女性に支持され、公式ブログの読者数は伸びている。「同じシングルマザーの方の支持もあって、ありがたいですし、私が前に出ることで元気になってくださる方がいれば、私自身の励みにもなります」。

 今後に向け、執筆、モデル業の本格的再開の話も進んでいるという。「新しいことにチャレンジすることが好きです。仕事という形で日本に戻ってこれる。この感謝の気持ちを忘れずにチャレンジしていきたいです」。43歳には見えないかれんさを残しながら、言葉に一家の大黒柱としてのたくましさをにじませた。【山田準】