NHK連続テレビ小説「あまちゃん」に出演中の若手俳優福士蒼汰(20)が“スター宣言”で沸かせた。8日、都内で行われたフジテレビ系の新ドラマ「スターマン・この星の恋」(9日スタート、火曜午後10時)の制作発表に出席。クランクイン前に「この作品でスターになります」と宣言したことを明かした上、主演の広末涼子(32)にサプライズで誕生日プレゼントを手渡すなどし、会見の主役になった。

 浴衣をさらりと着こなした福士のひと言に会場が沸いた。「この作品の撮影前の顔合わせで、『僕はこの作品でスターになる』と宣言しました。1歩でもスターに近づけるよう、撮影に挑んでいます」。

 福士は、広末演じるシングルマザー、佐和子の前に突然現れる記憶喪失の青年、星男を演じる。佐和子にひとめぼれされる役柄は、「あまちゃん」でヒロインの天野アキ(能年玲奈)にひとめぼれされる種市先輩役と重なるが、モテ男役が続くことに「幸せ者です」と屈託ない笑顔を見せた。

 共演する小池栄子(32)も「福士くんはどんどん魅力的になっていく」と言った。「現場では福士くんにこびてこびてこびまくってます。スターになっても忘れられないように、いやらしい気持ちで撮影現場に行ってます」と、その将来性を絶賛した。

 褒められた福士は直後、さらに会場を盛り上げた。タイトルの“星”にちなんで、願い事を聞かれた福士は「幸せを届けられますように」と話し、「今、ここで広末さんに届けたいと思うのでちょっと待っててください」と言い、大きな花束を手渡した。今月18日に誕生日を迎える広末への誕生プレゼントで、広末に「ちょっとかっこよすぎじゃないですか~」と言わしめた。

 「あまちゃん」からは、能年をはじめ、ヒロインの親友役、橋本愛(17)もブレークしている。また、朝ドラをきっかけに飛躍した若手俳優としては、12年前期放送「梅ちゃん先生」に出演した松坂桃李の例もある。福士が“真のスター”へと一皮むけるか、今作での演技に注目が集まりそうだ。【今西孝江】

 ◆福士蒼汰(ふくし・そうた)1993年(平5)5月30日、東京都生まれ。11年1月期の日本テレビ系ドラマ「美咲ナンバーワン!!」で俳優デビュー。同年のテレビ朝日系「仮面ライダーフォーゼ」でドラマ初主演。映画は「図書館戦争」などに出演。特技はバック転、英会話。183センチ。血液型O。