人気アニメ「黒子のバスケ」の主題歌を歌う、2人組ロック&アニソンユニットGRANRODEOが5日、さいたま市のさいたまスーパーアリーナでワンマンライブを開いた。「黒子のバスケ」をめぐっては、原作の漫画家藤巻忠俊さんらへの連続脅迫事件が発生し、昨年12月15日に威力業務妨害容疑で渡辺博史容疑者(36)が逮捕されたばかり。事件解決後、初のワンマンライブで、2人は2月20日発売の「黒子-」新オープニング主題歌「変幻自在のマジカルスター」を初披露した。

 ボーカルKISHOWは「本邦初公開です!!」と声高らかに宣言して「変幻-」を歌い始めた。e-ZUKAのギターの音にぶつけるように声を張り上げて歌うと、約1万6000人で埋め尽くされた客席に両手を広げアピール。「黒子-」をめぐる一連の事件については言及しなかったが、影響を感じさせない激しいパフォーマンスだった。

 GRANRODEOと「黒子のバスケ」との縁は深い。12年4月発売の「Can

 Do」はアニメ化された「黒子-」の初代オープニング主題歌に選ばれ、同7月発売の「RIMFIRE」も「Can

 Do」に代わる新主題歌となった。昨年10月発売の「The

 Other

 self」も、現在も放送中の「黒子-」のアニメ第2期オープニング主題歌となり、KISHOWも声優谷山紀章として氷室辰也役を演じている。

 05年に結成後、「黒子-」の楽曲も含めKISHOWが作詞、e-ZUKAが作曲というスタンスで8年、活動を続けてきた。10年に男性声優歌手初の日本武道館公演を達成し、12年のアルバム「CRACK

 STAR

 FLASH」はオリコンデーリーランキング初の1位を獲得。音楽業界での存在感も高まる中、2月16日の大阪城ホール公演も既に即完売した。KISHOWは、「玉アリ埋めちゃってるぜ!!

 この思いを胸に1年突っ走ります」と絶叫した。【村上幸将】