日本テレビ系ドラマ「明日、ママがいない」(水曜午後10時)第3回が29日放送された。CMを見合わせた8社に代わり、ACジャパンのCM10本のほか、他番組の番宣やゲーム、書籍など計6社、のべ8本のスポットCMが流れた。

 この日、初回放送翌日に会見を開き同局に放送中止を申し入れた熊本市の慈恵病院はホームページに見解を掲載した。多くの意見が寄せられる中で誤解が生じているためとし「私たちが問題にしているのは一般家庭のお子さんだけではなく、児童養護施設へ入所する前に家庭で虐待を受けたお子さんの、傷ついた心のケアの問題です」と説明。同局側の取材不足を指摘したほか、登場人物の「ポスト」「ロッカー」などあだ名の変更を求めた。

 また、全国児童養護施設協議会はこの日、新たな抗議書を同局に送付。放送を見た女児が自傷行為をしたり、クラスメートから「どこかにもらわれるんだろ」とからかわれた児童がいたという。協議会は20日に要望書を送付したが、同局からの回答はなく、内容の改善を要請し、2月4日までに回答するよう求めた。

 スポンサーに名乗りを上げた「高須クリニック」高須克弥院長は28日に続きツイッターで難航している現状をつぶやいた。