ギタリスト布袋寅泰(52)が初めてK-POPアーティストに楽曲提供したことが11日、分かった。韓国7人組ボーカルダンスグループ、INFINITE(インフィニット)の新曲「Dilemma(ジレンマ)」(12月24日発売)の作曲、編曲を担当した。布袋が生み出すビートサウンドとハイレベルのダンスパフォーマンスの融合で、大ヒットを目指す。

 布袋はこれまで、今井美樹、藤井フミヤ、TOKIO、ももいろクローバーZなど数多くの人気アーティストに曲を提供してきた。今井が歌った96年シングル「PRIDE」は、163万枚を売り上げる大ヒットとなった。03年の米映画「キル・ビル」(クエンティン・タランティーノ監督)のメーンテーマ曲を手掛けるなど、世界的にもその名は知られている。INFINITEメンバーのエル(22)は、布袋のギターをコピーしていたほどのファン。INFINITE側は、布袋のギター・サウンドをぜひ取り入れたいと、布袋側に曲提供を依頼した。

 布袋は「Dilemma」の作曲と編曲を担当。作詞は、Superflyの「愛をこめて花束」で知られるいしわたり淳治氏。布袋の提案で同氏の起用が決定した。INFINITEの希望通り、布袋の特徴でもあるビート感あふれるギターをフィーチャーした、アグレッシブでポップな仕上がり。布袋はギタリストとしても新曲に参加している。

 INFINITEは10年に韓国でデビュー後、翌11年に日本でもデビュー。「シンクロ率99・9%」と呼ばれる完成度の高いダンスパフォーマンスを大きな武器にしている。日本デビュー曲「BTD」では、うつぶせ状態からスッと立ち上がる動きが、まるで映像を逆再生しているような「さそりダンス」として話題になった。

 8月に布袋とINFINITEは都内で対面した。メンバーは布袋が吉川晃司と組んだCOMPLEXで発表した「BE

 MY

 BABY」や、「キル・ビル」のメーンテーマ曲などについて「とても好きなんです!」と言って興奮していたという。布袋は「彼らのダンスのシンクロ率が99・9%と聞き、僕のビートとともに100%に挑戦してほしいと思い、作曲した。世界中のINFINITEファンの皆さんの気持ちとシンクロしてくれたら、もっとうれしいです」と話している。