堀北真希(26)が英国文学名作の舞台化「嵐が丘」に主演することが24日、分かった。来年5月6日から東京・日生劇場で上演される。

 嵐が丘という名の屋敷に住むキャサリンと、孤児ヒースクリフの愛憎と復讐(ふくしゅう)を描いた作家エミリー・ブロンテの原作は「世界10大小説」「英国文学3大悲劇」などと言われ、これまで数々、舞台、映画、ドラマになった。これまでヒースクリフを主人公にした作品が多かったが、今回はキャサリンを主人公にして描かれる。堀北は「世界中で有名な『嵐が丘』をキャサリンの目線から読み解くと、いろいろなものが見えてきそうです。どんな愛が浮かび上がってくるのか今から楽しみです」と話している。

 堀北にとって舞台出演は4度目となる。「ジャンヌ・ダルク」「9days

 Queen

 ~九日間の女王~」などに出演してきたが、「嵐が丘」も時代もの、海外ものという共通点はあるが、男女の激しい愛憎を描いている作品は、新たな挑戦となる。

 制作する松竹は、堀北について「透明感があり、北イングランドの荒野で何物にも染まることなく育ったキャサリンにまさに適役」としている。5年前のドラマ以来の共演となるヒースクリフ役の山本耕史(38)も「透明感の中に心の強さを感じる。舞台の上で再会できる、こんなうれしいことはありません。新しい堀北さんに出会えることは間違いない」と楽しみにしている。

 今年だけでも「フォレスト・ガンプ」「ガラスの仮面」など話題作を手掛けたG2が演出する。原作を「魂が震えるほど面白い」と評し、「演劇の既成のフォーマットに縛られない新演出でご堪能いただきます」と宣言した。語り手でもある家政婦ネリーは戸田恵子が演じる。【小林千穂】